山々の奥深く、地図が途切れ、風が古の秘密をささやく場所に、若き探検家 ライラ (Lyra) が忘れられた道を進んでいた。彼女は月光の下で囁く森の伝説を聞いたことがあった――光で語り合う木々の森。そこへ入った者は、明確な記憶ではなく、夢だけを持ち帰るという。
祖母から受け継いだ古い護符と好奇心に導かれ、ライラは苔に覆われた石のアーチをくぐった。その瞬間、森が息を吹き返した。枝の間に光の糸が漂い、蛍のように彼女の名を呼ぶ。
「――ようこそ、探す者よ…」どこからともなく、しかしすべての方向から声が響いた。
葉が金と翠に輝き、風と共に模様が変化する。森は謎を通して語りかけた。それを解かねば、前へ進むことはできない。
最初の木が問いかけた。「心が求めながらも見えぬものは何だ?」ライラは考え、答えた。「富ではなく…目的です。」木はやさしく光り、輝く種を落とした。
さらに進むと、樫の木々が彼女を囲んだ。樹皮の上に次の謎が光った。「分け与えても減らぬものは何?」ライラは微笑み、言った。「知識、あるいは希望。」地面が震え、青い光の道が開かれた。
広場の中心には、静かな池の上に石が浮かんでいた。その中には、暁の秘宝 (Artifact of Dawn) が輝いている。手を伸ばす前に、最後の囁きが響いた。「森の恩恵を受けるなら、その重みも背負う覚悟はあるか?」
ライラは目を閉じ、静かに言った。「はい、受け入れます。」
すると根が彼女を優しく包み、石は光となって護符に溶け込んだ。森は静まり、風が感謝を伝えるようにそよいだ。
それ以来、ライラはただの探検家ではなくなった。彼女は――囁く森の守護者 となり、地と光の狭間を旅する者として、満月の夜ごとに語り継がれている。